■ reviews 2003 ■  
CDレヴューだけをまとめたものです。

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■原点 〜 As One: Planetary Folklore (11/12/03)
■コズミック伝統 〜 VA: Versatile Past-Present-Future (10/24/03)
■秋、ですねぇ 〜 Two Banks Of Four: Three Street Worlds (10/24/03)
■葉巻の香り 〜 Boozoo Bajou: Juke Joint (09/17/03)
■bliss bliss bliss 〜 Ananda Project: Morning Light (08/27/03)
■音楽にさほど詳しくもない人にも贈るこの夏最高に気持ちのよい1枚 〜 Celso Fonseca: Natural (08/12/03)
■ぬめりづま 〜 Super Numeri: Great Aviaries (08/11/03)
■息遣い 〜 Break Reform: Fractures (08/10/03)
■冷夏のボサノヴァ 〜 Arkestra One (08/10/03)
■Miguel Migs: Nude Tempo One (07/31/03)
■Nigel Hayes: It's Your Move (07/31/03)
■P'taah: Staring At The Sun (07/31/03)
■最近気に入ってたCDとか (07/24/03)



■ 10年一昔といいますが ■  

スリーヴのイメージを載せようと思ったのですが探しきれず。すみません。

■VA: Needs (Not Wants)
Needs Music, 2003
フランクフルトのNeedsから日本向け?レーベルコンピです。
レーベルっても完全にNeedsという2人のプロジェクトのためのレーベルのようで、レーベルコンピというよりはNeedsのベスト、といったところ。
発売はつい先日ですが、音源は99〜02年のものです。

オトはかなり硬めのシンプルな4ツ打ハウスに、ベタベタなシンセとエフェクトでコテコテにして、ジャジィな楽器とフレーズを乗っけたオト、って感じですね。
15年前はいいすぎかも知れないけど、10年くらい前のオト・・・そうですね、Junior VasquezやDanny Tenagliaなどのトライバル系が出てくるくらいの頃のジャズやテック系のハウスって雰囲気です。
今でもこんなオトを作ってる人たちがいるなんて、と単純に嬉しくなってしまいますが、ライナーノーツによればあちこちで高い評価を受けているようでもあり、ちょっと古いテイストながらもそれを堅持して作り続けるのもひとつの見識ではあるなと思いました。
趣味じゃなくて生活でそれやってるならけっこう厳しいものがあるのに、なんて思いますし。
ま、それだけオトの進化ほどには我々の嗜好は変化しないものなのかもな、とも思えてしまうのでした。

11/25/03
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■ 原点 ■  

ジャズとテックが融合したオトを愉しむこのサイトとしては今の今までこれをご紹介できていなかったのは非常に心苦しかったワケですが、苦節3年、ようやく入手しました(涙
 # Squarepusher: Music is rotted one noteあたりもやはり必要ですか?


■As One: Planetary Folklore
Mo' Wax, 1997
As Oneの最高傑作といわれる1枚。
97年という時期にしてテックジャズのエッセンスを見事に凝縮、結晶化しきってます。
細かく刻みつつも圧倒的な音圧で迫るジャジィなブロークンビーツに、その上を這いずりまわる変態シンセとホーンなどのナマオトの混ざり方が絶妙です。とにかく無駄がない。
テックジャズにも色々ありますけど、コズミックな方面だとこれとIan O'Brien: Gigantic Daysが双璧ではないでしょうかね。
どっちが上、とか順位付けみたいなことは極力したくないのだけれど、この作品から6年経って、果たしてどれだけの作品がこれだけの作品を出したかを想うと、いかにこのアルバムの完成度が高いかが窺い知れようかと思います。

振り返ってみると、Underground ResistanceのJupiter Jazzから数年、ドラムンベースの経験を得て、1996〜7年はIan O'Brien: Desert Score、Chris Bowden: Time Capsuleなどの名作を出したし、Future Sound Of Jazzもドラムンからテックジャズの方向へ大きく転換、Patrick ForgeもChillout Foureverという素晴らしいコンピを出してきたり、という、テックジャズが大きくなりはじめた時期なのですね。
As OneもArt of Prophecy、The LP In With Their Arps & Moogs & Jazz & ThingsときてこのPlanetary Folkloreですから、
そして次の年からCompostなどのドイツ勢から西ロン系に至る諸々の作品が出始めると。

ちょうど先日As Oneのベストみたいのが出てましたけど(As One: So Far So Good, Ubiquity, 2003)、 版権の関係からかPlanetary Folkloreからは収録されていなかったのが残念です
最高傑作といわれる作品が稀覯の1枚になるのは何とも切ない限り。
ただちに再発してほしいところですが・・・Mo' Wax最近元気ないしなぁ。

11/12/03
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■ コズミック伝統 ■  

いや実は色々聴いてはいるのですよ。

■VA: Versatile Past-Present-Future
mcjp/eclectica/universal japan, 2003
Versatileの日本企画もののコンピ。
いやそれにしてもVersatileってやっぱ軽めでお洒落で無駄のないオトが多いのね〜と改めて感じさせてくれる1枚です。Versatileの質の高さゆえになりたってるコンピです。
大御所Nicholas Chaixのコズミック感バリバリのオトの作り方は相変わらず素晴らしいし、JoakimやらFranck Rogerやら新加入のひとたちのオトもいかにもな感じで宜しいです。
Future Beat Allianceはフューチャージャズ路線諦めてテクノ路線に先祖返りというのも中々に面白いですし。
しかしまあこうやって聴くとChateau FlightやらI:Cubeやらがいかに名作だったかがわかるわけでもありますが。
というワケでVersatileから出るオトが好きな人は買って損はないです。

そういえば・・・とここで告白しますが、去年色々と大変だった時には何とPhil AsherがFocus名義でアルバムを出したことを赤旗で知ったくらいなもので、
 # 赤旗は実家の方でおつきあいで取っているのです
状況には疎かったワケですが、その時はVersatileもミーハー路線化かと危惧したものでした(笑

10/24/03
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■ 秋、ですねぇ ■  

ようやく生活が落ち着いてきました。しかし音楽が聴きにくい。

■Two Banks Of Four: Three Street Worlds
Red Egyptian Jazz, 2003
Two Banks Of Fourも新アルバムですね。
The Cinematic Orchstra/Every Day以降のエレクトロニック、ハイテク、フューチャー、なんでもいいけどそのテのジャズはその影響を感じないものはないワケで、これもまた流して聞いてるとそんな雰囲気なので「またかよ!」とか思ってしまうかも。

でもこのアルバムの前半は50〜60年代のビバップ、ハードバップ系の和みまくったセッションの黒くてスモーキーでキラキラしていて暖かくて・・・というジャズのあの感じを久々に感じさせてくれます。
この雰囲気はなかなか表現しにくくて、KoopもBreak ReformもHerbert/Bodily Functionsも近いんだけどそういう空気には届いてない気がします。
こういう感じは自分としてはEarth Vol.3に収録のJammin In My Head以来かなと思ってみたり。Koopも遠くはないような気も。
多分その差は酒と汗と煙草の混じった匂いを感じさせるかそうでないかの差なのかなと思ってみたりもするんですが、あくまで個人的な感覚でしかないと思うのであまり気にしないで下さい(笑

そんなワケで自分的には#2のAngels Walkと#3のOne Dayと#4のBanks Of The Nile(Carlos Garnettのカヴァー!)がベストトラックです・・・日が短くなって空気が冷たくなってきた秋の夜にピッタリって感じですよ。ホットラムとか飲んだくれてクダ巻いて、みたいな時に流れてるといいなあと思います。
あぁ、久し振りにNYいきたいなあ。

後半はなんともカテゴライズできないオトで、ジャズをベースにしているのはそうだとしても、エクスペリメンタルでもあり、ソウルでもあり、珍妙な雰囲気ではありますね。
アルバム全体は前回の方がスッキリしてます。

10/24/03
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■ 葉巻の香り ■  

レヴュー以前に愉しむのとかとは別の理由で音楽を聴いている日々です。
みなさま壮大で感動のあまり涙がでてきそうなブラジリアンのオススメを1曲教えてくださいませんか。
BBSに書き込んでいただけると大変嬉しゅうございます。

■Boozoo Bajou: Juke Joint
Stereo Deluxe, 2003
前作では怪しいブラジリアンとエレクトロニカでToscaの眷属かと思わせてくれたBoozoo Bajou、今回はコンピです。

全体を支配するのは揺蕩うようでありながらソリッドなロービートで、かといって重いわけでもなく、絶妙な流れです。
その上のオトは確かにエレクトロニカの派生ではあるのだけど、ナマオトにブルースの匂いすら漂う男性ヴォーカルがどれもこれも存在感抜群で独特な雰囲気を生み出してますね。
そこに感じるのはいつものチルアウトではなく、真夏の昼下がりに感じてしまう不思議な静寂、または真夏の蒸し暑い夜中の空気に通ずるチルアウト感。
 # そういうのはチルとはいわない気もしますが(笑
気怠く暑く重い空気と汗と蒸留酒と葉巻をくゆらせ漂う煙と・・・ジャケットには葉巻の箱があしらわれてますが何と粋な選択だろうと思います。

個人的にはサンプラー的なコンピが多い中、コンピとして聴くコンピでは久々のヒットです。

09/17/03
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■ bliss bliss bliss ■  

Amazonで遊んでるうちに大量に書籍とCDとDVDを購入してしまいました。
消化しきれねーとか早速思ってます。
書籍の大半は国書刊行会の文学の冒険シリーズなんですが、正直に告白するとピンチョンの『重力の虹』もバースの『レターズ』もまだ手をつけてなかったりして、死ぬまでにこのシリーズを読みきれるかどうかって感じです。命短し恋せよ乙女、ですね。
いまわの際で必死になってピンチョンを読むというのもまたオツな感じがしますけど、そんなことをやってるときっとワタクシメの幽霊は本を読んでることになりそうなので、ちょっと考えねば。

■Ananda Project: Morning Light
Nite Grooves/King Street, 2003
Chris Brannの同名のプロジェクトとしては3年振りの新作ですが、前作はあのCascades Of Colours筆頭にディープでありながらエモーショナルであるという素晴らしさを持っていただけに、今度はどうなの?って感じですよね。

で、聴いてみて、流石と思いました。やはり素晴らしいです。
このアルバムはWamdueでの透明さとAnandaでの情熱とをさらに巧くブレンドしてますね。
で、P'taahでのスピリチュアルさと色艶とを隠し味的にアクセントとして織り交ぜて。
その上でさらにソフトさを漂わせるなんてことまでしていて、Blue Sixあたりに目がない人も魅了しちゃうでしょう。

ところどころで使われるピアノが印象的ですけど、特にKiss Kiss Kissなんてピアノの凛とした響きというか叙情性をこれほど上手く使ったハウスってありましたっけ?
こういう音楽を長く聴いていた人にとって、こういう曲がバッチリハマるような時間と場所ってきっと後から気付くとものすごく貴重な一場面なんだろうなって感じですよ。
空気が濃密すぎ。

あと、これ以上はありえないだろうっていうようなChris BrannにNicola Hitchcockの組み合わせの#12 Can you find the heart、Nicola Hitchcockのバックグラウンドを意識しすぎてるかなあって感じが個人的にはちょっと惜しいかも。
あくまで個人的な好みからのハナシだけどAnanda ProjectだからこそのオトにNicola Hitchcockの声が乗っかるんだったらもっと面白かったかなーなんて。
いや、そのままでもFreeZoneあたりのコンピにはいってきそうですが。

08/27/03
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■ 音楽にさほど詳しくもない人にも贈るこの夏最高に気持ちのよい1枚 ■  

といって趣味を押し付けるのはアレですが、音楽をあまり聴かない人にも薦められるものってそうそうないのでご紹介。
たまには涼しくて爽やかでオサレな気分に浸りたい、なんてことがあるんだったらこの1枚を思い出してくれれば音楽好きとしては本望です。
 # 少なくともオサレなシチュエーションを演出する必要のある人には超オススメ
 # あと、ボサノヴァに興味があるんだけど、何を買っていいかわからない、というような人にもオススメ、かな
Amazon.co.jpでcelsoとでもセルソとでも検索すればすぐ出てきます。

■Celso Fonseca: Natural
Ziriguiboom/Crammed/Six Degrees/日本コロムビア, 2003
ボサノヴァってのはそもそもそんなに鼻につくようなオトを出さないし脂っこくもないワケで、あまり変なことにはならないようになってますが、でも時々スーパーの2Fの誰もいない衣料売場のBGMのようなヘッポコなこともあるので、なかなか難しいですね。
そういうのを避けるのにシンプルなものを選んでみても暗かったりするのでこれはこれで難しい、と。

そんな中で、このアルバムはシンプルなオトの構成でうるさくなく、かといって暗くもなく、男性のヴォーカルでありながら重くも脂っこくもなく、上品で洗練された、つまりオサレなオトに仕上がってます。
加えて、ボサノヴァ自体ジャズとブラジリアンの融合だから変なハナシですけど、大抵のボサノヴァよりもジャズっぽさが強くてよいアクセントになってます。特にピアノ。
あと、これは今年になってから出た旬のものだというのも色々なイミで宜しいことです(笑

個人的にはBebel Gilbertoに続く歌姫として期待しているCibelleが参加しているのがポイント高めですかね。
Cibelle、同じくZiriguiboomからようやくアルバム出ましたけど、こちらのアルバムはSubaに捧げられただけあって、テックなオトを多用しながらボッサ〜ブラジリアンとここ1〜2年流行ってるチルアウト系のヴォーカルとをいったりきたりでなかなか面白いのですが、若干ポップすぎるのが残念・・・単なるワールドポップとも評価されちゃいそう。

で、戻ってCelso Fonsecaですが、コレを気に入ってもっと他にも、と思ったらバーデン・パウエル(Baden Powell)とかジルベルト・ジル(Gilberto Gil)とかを探してみてください。

08/12/03
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■ ぬめりづま ■  

時差ボケが治りません。夕方寝て夜中に起きてこうしてレヴューする日々(笑

■Super Numeri: Great Aviaries
Ninja Tune, 2003

色々情報を探そうと思ってSuper Numeriで検索したところ、supernumeryというコトバがあるようで、なんか気になって調べてしまいました。辞書に出てないんで雰囲気しかつかめないんですが、どうやら数的に余分なモノを指すようで、多肢症や双頭の蛇のようなのも医学的・生物学的にはsupernumeryって表現をするようですね。
とはいってもニュアンス的にはネガティブでもポジティブでもないようで、二重の虹をsupernumeryといってみたり、呼ばれていないパーティに参加したゲストもsupernumeryなようです。
でも

   数字っていたけど、もしかしたらヌメリかもしんない。でもヌメリって事にすると
   「じゃあ、超ヌメリってナニよ?」
   って事になるし、それは誰もわからない。ヤバイ。誰にも分からないなんて凄すぎる。

って、なめこの粘液が通常より多い状態とか想像しちゃいました。
なんせ、そういう変態なオトだし(笑
 # ちなみに「ぬめりづま」というのは、「艶めいた様子で浮かれ歩く妻」だそうです。

アンビエントにくくられているようですが、Ninjaのオトではあるワケで、エクスペリメンタルで、そしてちょっとだけジャジィです。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなどのストリングスにかなりの人数を使っているのと、ヴァイブとエレピとギターの使い方が70年代的なのとで、プログレっぽい感じも出しつつ、サイケデリックな雰囲気も出しつつ、ナマオトの暖かさ(というより生暖かさ、かな)がうまく活かされているように思いました。
向こう側にいっちゃった人の世界だな〜と。
印象としては最近のだとBentとかManitobaとかに近いかなあと思いました。
ここ3年ってことだと似たようなところを幾らでも例示できそうな気がします。
WarpとかNinjaとかのオトが好きな方ならバッチリです。

圧巻は#1 The Electronic Horse Gardenですか。シタール織り交ぜてオリエンタルな雰囲気を出しつつヘヴンリィでありながらもヤバイめの雰囲気を出してます。
多分コレを聴いてアンビエントっていってるんだと思うんですが、コレはワタクシメ的には解脱と聴きました。いっちゃってます。
あとは#10 Flaurent Carminがフツーな感じで、その辺のコンピに紛れ込んでると小洒落た感じに騙されちゃうかも(笑

08/11/03
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■ 息遣い ■  

Jaga Jazzist、Super Numeri、BonoboあたりのNinjaのもレヴューの準備中です。
もう少しお待ちを。

■Break Reform: Fractures
Abstract Blue/Kudos, 2002

ああ、こういうオト聴きたかったんだ〜、というのが最初の感想でした。
とても懐かしい感じがします。

ジャズをかなり強く意識したウタモノで、雰囲気としてはダウナーでチルっぽいですかね。
オトの作り方はハウスでもブロークンビーツでもなく、ループを強く感じさせるせいもあって、もうちょっと古い感じの作り方って印象を受けます。
ややトリップホップ気味でもあり、ファンク気味でもあり、その分ジャズっぽさというかナマオトが活きてます。
そしてそのジャズっぽさは明らかに60年代後半〜70年代のジャズに源流があるように聞こえるのも古さを感じさせる所以でしょうか。

で、その上に乗ってるヴォーカルがまたよいのですね。
アシッドハウスの延長線上のジャズハウス、ディープハウスのウタモノはそれなりにコンスタントにリリースがあるので置いとくとして、ブロークンビーツだのハイテクジャズだのの周りでのウタモノはリリースが稀な割にはTaxi、Ursula Rucker、Koop等々スゴイのがポンポン出てましたけど、これもまたオリジナリティを感じさせるもので、上にあげたいずれのウタモノよりも距離が近い感じ。これは臨場感というのとも違う気がするんですけど、耳の側で声が聞こえてくるようなオトです。

08/10/03
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■ 冷夏のボサノヴァ ■  

なんか堰を切ったようにレヴューしまくってますが、そのうちスローダウンするような気がするので今の内に頑張っておきます。

■Arkestra One
Cosmic Sounds London, 2002

どこでどう音楽を探しても薦められてしまうので買ってみましたが、聴いてみてナットク。
ダブボッサというかアンビエントボッサというかトリップボッサというか、Thievery CorpとDa Lataを足して2で割ったようなというか、そんな感じです。
チルアウト感、アブストラクトさ、キャッチィさ、いずれをとっても適度で聴きやすく、Nina Miranda(Smoke CityやBebel Gilbertoのアルバムにも参加)の声の細さが多分最大の特徴になっているかと思います。Mandalayとかエンジェリックなヴォーカルが入ったダウナーな感じのが好きな人にはオススメできそうです。
多くの人にウケそうな=コンピにはいりそうなのはやはり#3 Train To Machu Pichu、#9 Seu Paraiso、#11 Sky Divingあたりでしょうか。個人的には#10 Hot Sandの透明感がサイコーとか思いました。

08/10/03
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■ Miguel Migs: Nude Tempo One ■  

旅行のシメに今回持っていったCDのレヴューをしておきます第3弾。

■Miguel Migs: Nude Tempo One
Naked Music, 2002
音楽から若干遠ざかってた(といってもCDを買う枚数が減っただけに過ぎないのですが)この1年、それでも飢饉の時に食べる土や煉瓦のスープみたいにズシンとくるディープでヘヴィなハウスに対する希求はほぼ常にあって、その時にFrançois KだのMateo & Matosだののコンピを聴いていたのですが、これもそうした中の1枚です。
Nakedに近い人間がミックスするNakedのコンピなので他のNude DimensionsとかCarte Blancheとかと同じじゃんっていわれちゃうとやはりその通りなのですが、それでも繰り返し聴いてしまうということはやはりハウスが好きなんでしょうね。
 # こうして書いてる今だってMandalayのI'm not seventeenのTom Middletonのリミックスを聴いて鳥肌立ててるわけで。

というわけでオト的にはNaked Musicならではのディープながらもドリーミィな色彩を活かした柔らかいディープハウスってことでよいです。看板アーティストのBlue Sixあたりをヤマにしつつ、つないでいる間の曲に佳曲が多いと思いました。
#2のギターとスキャット、二番煎じどころか五番煎じっぽいくらいのオトですけど、それでもこの躍動感は嬉しくなっちゃうよい感じ。
#12のKerri Chandlerのトライバル全盛時代をホーフツさせる曲ですけど、この曲は仕事関係のケータイの着メロにしちゃってるんで、なんか一瞬すごくいやな気分になりますが、やはりよい曲ですね。

07/31/03
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■ Nigel Hayes: It's Your Move ■  

旅行のシメに今回持っていったCDのレヴューをしておきます第2弾。
Chicago Underground Trioとかそういうの聴きながら書いてますけど(笑

■Nigel Hayes: It's Your Move
Sunshine Enterprise, 2003
多分これはチャーリィ・パーカーも認めてくれると思ってるのですが、自分の考えではジャズハウス(ハウスの話です)ってのには大雑把に3つあって、ひとつはアシッドジャズ〜UKソウルの延長線上にあるオト、もうひとつはジャズ〜フュージョンに留まりつつ表現方法としてハウスを取り入れたオト、それともうひとつはディープハウスの味付け方法としてジャズをトッピングしたオト、ということになるのではないかと思ってます。
ほとんどのオトはこれらに属するんだと思うんですけど、このNigel Hayes、前作もそうでしたけど、えらくレヴュー書きにくいと思ったら、上のいずれにも属さない感じがしてしまうからだと気付きました。バード、俺を助けてくれ。
そもそもハウスじゃねえよという気もしないではないですが、ブレイクビーツ/ブロークンビーツってことで何か書こうとしても同じになっちゃいそうなので、変則ビートのハウスだということで話を進めます。
敢えて近いところをあげるならUS西海岸系(UbiquityとかImperialあたりのレーベル)かMaurice Fultonってことになるかなと思いますけど、そういう猥雑さや多様さはなくて、もっと小綺麗にまとまってる感じなんですね。でもどっちの方向にまとまってるのかその指向性がよくわからない、ひとことでいっちゃうと無味無臭な感じがします。独特、と書くのは何か違う感じ。
無味無臭なジャズハウスって書いちゃうとすごくつまらないように見えますけど、何回か繰り返して聴いてても全然飽きないので完成度は高いんだろうなと思います。何故そうなのかよくわからんのですが。
その中でも華があると思われるのは#3、#7〜#10あたりで、この辺の曲を聴いてみて気に入ったならオススメできますし、みなさんの感想など聞いてみたいところです。

07/31/03
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■ P'taah: Staring At The Sun ■  

旅行のシメに今回持っていったCDのレヴューをしておきます。前回の出張からIBM s30デカバッテリーにMP3プレーヤーという組み合わせに変更したので、省電力・省スペースで大容量が実現しました。ハイテク万歳。

■P'taah: Staring At The Sun
Ubiquity, 2003
前作のCompressed Lightが大傑作だったP'taahの新作。これも傑作かと思われます。
いやしかしChris Brann、精力的ですね。何かあったんでしょうか。

前作からほぼちょうど3年の間を置いてリリースされたこのアルバム、前作の延長線上にあって、その間に出たこの辺りの主要なアルバムをすべて消化しきって取り込んでますね。その中でもIG CultureやAlex Attias系の影響がかなり強いんじゃないかなと思います。特にアルバムの前半〜中盤にかなりブロークンなビートが入ってるし、シンセの使い方なんかがそういう感じです。
で、今回もフュージョンやジャズをフューチャリスティックに演るというイミにおいては大変成功してます。前に比べるとよくリラックスできているというか、前は#1〜#6くらいまで息が詰まるほどの密度と緊張感(そういう緊張感の極北にあるのがBill Evans & Jim Hall:Undercurrentだと思ってますけど)があったのに対して、今回はソウルフルになって力強さをより強調したような感じですね。密度が低いわけではないですよ。
個人的にはクサすぎるくらいの#8から#13が宜しいですな、結構なお点前でと思いました。#13が最高にピースフルな感じでこの辺のオトを聴く人ならこの曲嫌いな人はいないんじゃないかと思うけど、個人的には#11か#12も大変に好みな感じです。

07/31/03
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■ 最近気に入ってたCDとか ■  

となるとまずは5ヶ月ご無沙汰していたCDのレヴューをば。
Ananda Project、エイベックスのコピープロテクト機能が怖くてまだ聴いてないんですが、って聴いていないといえばP'taahもNigel Hayesもまだ開封してなかったり(笑

■Buscemi : Camino Real
Downsall Plastics Belgium/Virgin Music Belgium, 2003

今年は春先からオオモノのリリースが相次いでましたけど、そんな中で出色のデキだったのがコレ。
前のアルバムでもラテンイディオムとミニマルな感覚を活かしたハウスを展開して割と一本調子な感じでしたけど、今回のはそれを多彩にしつつさらに綺麗にまとめた感じですね。
冒険しすぎてないので非常に聴きやすいというのも大きなポイントですが、1枚通して聴く時のまとまりのよさが印象強いですね。福富サンのクレジットカードのジャケットのとかMinus8のデビューアルバムを思い出させるまとまり具合です。
前半は派手さよりも上品さを押し出したラテンハウス、中盤から後半にかけてダウナーになっていくような感じで、シメの曲のサックスが光ります。
#7のA Te O Finは聴いた側からうわークールでダウナーでカッコイイーとか思ってたら、見事にLEAの夏の恒例のコンピに入ってきましたね。Sven Van HeesとかPlastyc Buddhaとかチルなオトを出してくるLEAレーベルのコンピにはまさにピッタリのオト。
#8のMidnight Sessionsもディープでありながら透明感もあって、まさにMidnight。古い話ですがプレステの攻殻機動隊のサントラに入ってるDave Angelの曲に似た雰囲気です。何でこんな古いものを思い出したかというと、やはりこういう曲が好きだからということなんでしょうね。
数曲にIsabelle Antenaが参加してます。

■The Dining Rooms : Tre
Schema/Ishtar, 2003

Schemaならまたオサレなラテン系か〜と思って買ったら全然違いました。Schema好きな方は注意。
オトを聴いて不審に思ってよくよく調べてみると、98年だったか99年だったかにMediterranean Modernとかいうアルバムでデビューしてますね。このデビューアルバム、買ってみてなんじゃこりゃと思って2〜3回聴いただけで押入れに直行したことを思い出しました。
そのくせ、このページの下の写真には今気付いたんですが彼らの2枚目のアルバムが写っていて、これはバランスもよくて決して悪くないデキなので、何とも不思議。

で、オトの方ですが、Cinematic Orchestra以降のドラマティックさを明らかに意識したオトで、ストリングスなども使って重め暗めの展開。
暗いなら暗いなりにダウナーにディープに持ってきゃそれなりになるわけで、#4以降はよい流れですね。Toscaからトボケ心を除いたような感じ、Schema系ならS-Tone Inc.をもっとアブストラクトにした感じです。#10や#12でようやくSchemaっぽいオトが出てきます。ちなみに#11はSun Raのカバー。
個人的にはベストトラックは#4、#9、#12あたりで、特に#9はA Reminiscent Driveを彷彿とさせるピアノでの静かなスタートからやや高めのBPMでジャジィな密度の濃いオトへと盛り上がっていきます。もし今ラウンジ系のところでマワせるならBuscemiのMidnight Sessionsと並んで一番かけたい曲。

■Trüby Trio : Elevator Music
Compost Records, 2003
Rainer Trübyサンも何気に初アルバムなんですね。もう皆さん聴いたとは思いますけど、簡単に説明しちゃうとJazzanova、Joseph Malik、Minus8あたりから想像が付く最近のCompostらしいオトで、多彩です。

07/24/03
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