■ weekly reviews #18 ■  
sweet & mellow?■05/12/02〜05/18/02
ここ数年、ドラムン以降のクラブジャズはどちらかというとブレイクビーツ→ブロークンビーツ、2ステップ→さらにって方向で、ocyサンがどこかのサイトで見つけた"beatcelleneous"(これはbeatとmiscelleneousの造語でしょうね)としか表現できないようなムズカシイ感じでしたが、なんとなく、というか、気のせいか、というか、ここへきてアシッドジャズ華やかなりし頃のソウルフルでメロウな方向へ回帰しつつあるような気がします。
つってもModajiのアルバムがそうだったし、Glucklichなどに代表されるラテン系のオトには何かしらそういう曲が収録されているワケで常にそういうテイストはあるんでしょうが、今回のJazzanovaやNuspirit Helsinkiを聴いて、そしてtomokiサンがBBSに書いたようにJimpsterがその方向であるならば、やはりそうなのかなと思ってしまうのでした。

(05/12/02, webmaster teddy)

今回取り上げたのは・・・
Nuspirit Helsinki / Nuspirit Helsinki
Jazzanova / In Between
Les Hommes / Les Hommes
■ sweet & mellow? ■  
Nuspirit Helsinki■『僕らが聴いてきたジャズ、ということか』
ISSUEGuidance, 2002
ジャズ度★★★★
ソウル度★★★☆
ナマオト度★★★
バランス度★★★★★
評価★★★★★
Nuspirit Helsinkiの初アルバム。2年ほど前から色々なコンピにはいっていてどれもこれもよかったので注目しておりましたが、このたびのアルバム発売で嬉しい限りです。
オトはアシッドジャズ以降のクラブジャズのエッセンスを1枚に凝縮したという表現がしっくりくるぐらいの感じで、極めて完成度が高くバランスがよいと思います。ナマオトとエレクトロニックとのバランスもよいし。
北欧ジャズの独特の陰翳を残しつつ、聴きやすいスウィートな感じを大事にしつつ、JazzanovaやBeanfieldを、Misty OldlandやMonday Michiruを(唄っているのはNicole WillisやLisa Shawなんですが)、Nils Petter MolvaerやBugge Wesseltoftを、Cinematicを、4Heroを、Phil Asherを、EBTGを、そこかしこに感じさせる組み立てです。
ダークでディープでぶあついオトが大好きな自分としては#2と#5がツボ。
(05/12/02, teddy)
Nuspirit Helsinkiのウェブサイト

Jazzanova / In Between■『70〜90年代総括って感じ』
ISSUECompost/JCR, 2002
ラテン度★★★★☆
コンピュータ度★★★★★
エクスペリメンタル度★★★
多彩度★★★★★
評価★★★★☆
Jazzanovaとしては初のアルバム。
一言で言うと多彩ですね。ジャズ、ソウル、ブロークンビーツ、ラテン、スピリチュアルさ、エクスペリメンタルさ、メロウさ・・・とってもメロウでスウィートなソウルの#2や#14や#17、ブラックな#3、CalmやKJMをはじめとする日本のクラブジャズのJazzanova的解釈というべきかオリエンタリズムの#5、Freerangeや西ロン的なドラマティックさのある#10、ディープでチープなハウスの#14、などなど。ただいずれにしてもそこに1本スジが通っているとすればそれは「ソウル」「スピリット」なのでは、というところ。

(05/12/02, teddy)

Les Hommes / Les Hommes■『キュートなブラジリアン』
ISSUESchema, 2002
ブラジリアン度★★★★☆
ジャズ度★★★★
ポップ度★★★
エレクトロニック度★★★
ナマオト度★★★
評価★★★★☆
去年のミニアルバムがいい感じだったLes Hommesのフルアルバム。
ミニアルバムと同様、Schemaお得意のエレクトロニックブラジリアンジャズ〜ポップで、とにかくキュート、とにかくさわやか、とにかくオシャレ。そしてちょっとヒネリが入ってるってところですね。全体によいアクセントを与えてヴァイブと3曲あるウタモノのキュートさが際立ってます。
これからの季節はこういうのがよろしいですな。
(05/12/02, teddy)