■ weekly reviews #14 ■  
テックなジャズのレヴュー漏れ その1■04/07/02〜04/13/02
今回はちょっと古いエレクトロジャズの佳品を中心にとりあげてみました。
新しいの、なかなかいいのないなあ・・・・。

(04/13/02, webmaster teddy)

今回取り上げたのは・・・
Chris Bowden / Time Cupsule
Lisa Carbon / Trio De Janeiro
Marasma / Signals
■ テックなジャズのレヴュー漏れ その1 ■  
Chris Bowden / Time Cupsule■『Ornette Coleman、4Hero、Cinematicのミッシングリンクを埋めるかのような錯覚』
ISSUESoul Jazz Records, 1996
ジャズ度★★★★
ストリングス度★★★★☆
アブストラクト度★★☆
4Hero度★★★★
Cinematic度★★★★
評価★★★★
現在はNinjaからリリースしているサキソフォニスト、Chris Bowdenの96年のアルバム。
生ドラム(とタブラも)、生ベースというしっかりしたリズムセクションの上にストリングスを多用してエレピとサックスがインプロヴァイズする、という構成で、エレクトロニカっぽいアレンジをとりいれているところが特徴ですかね。ストレートなジャズ、メロディが強いファンキィな路線からアブストラクトな路線まで幅広くやってます。
ストリングスがOrnette Colemanと4Heroの間くらいに聴けそうな味わいで、こののち4Heroと一緒にリリースすることになるのがよくわかります。
また逆にいうと、贅肉をとことんまで削りつめていくとCinematic Orchestraのオトに近くなるかな〜という感じもあるので、Cinematicのオトがスキな方にはぜひともオススメしたいオトでもあります。
ミーハーなCinematic、ドラムンじゃないRoni Size、自由奔放な4Hero、エレクトリックなOrnette Coleman、そんな感じのオトが96年にリリースされていたとは、ある種のオドロキです。(04/13/02, teddy)

Lisa Carbon / Trio De Janeiro■『』
ISSUERather Interesting/Quartermass, 1997
エレクトロニカ度★★★★★
ジャズ度★★☆
お気楽ラテン度★★★☆
コズミック度★★☆
評価★★★★
Atom Heartのアルバムに参加していたLisa Carbonのプロジェクト。ていうか、こっちにもAtom Heart参加してるし、Lisa CarbonがリーダーになったAtom Heartの変名プロジェクトととらえた方がいいかもしれません。
オトとしてはIDM/エレクトロニカの王道というか、Atom Heart、Senor Coconutに近い感じですかね。Flanger、Burnt Friedmanとはあまり近い感じはしません。ラテンを含むメロウなビート、ループの多用、moogのこねくりまわしが心地よいおとぼけIDM/エレクトロニカを作り出してます。このmoogのこねくりまわしがエレクトロにジャズっぽくなってるのがなんとも面白い。あとはピアノ等々でちょこちょこジャズ系のオトを出してるので、通して聴いてるとすんごくエレクトロジャズに聴こえるなあと思います。(04/13/02, teddy)

Marasma / Signals■『さすがFreerangeのオト』
ISSUEFreerange Records, 1998
ジャズ度★★★★
フューチャー度★★★☆
ファンキィ度★★☆
コズミック度★★★
アブストラクト度★★
評価★★★★☆
Jimpster、Audiomontage、Shur-i-kan、Yennehなどコズミックなテックジャズの名作品をハズレなくリリースしているFreerangeから98年のリリース。
このアルバムもまた素晴らしくよくできたテック/エレクトロジャズで、ナマオトっぽいリズムにクネクネウネウネしたシンセをからめるという、いかにもFreerangeなオトに仕上がってます。Freerangeの他のに比べるとブルージィな曲もあってやや泥臭くウェットな感じもヨイですな。あと、数曲にヴォーカルが入ってますが、これがまたちょっとザラザラトゲトゲした感じでよく調和してます。
#8の終わりの喋りはAshley Beedleが他の曲で使ってたりしていったい誰なのかずっと気になってるんですけど誰なんでしょうね。(04/13/02, teddy)